今月は ステージトーク
2014年9月のニュースレターより
今回はステージトークのお話
ステージトークとは昔MCと言っていたものです。
トークは歌を引き立てたり、ステージを盛り上げたりします。
THE ALFEEは、演奏の合間にメンバー3人が3人ともよく喋ります。
坂崎さんや高見沢(王子)さんがテレビで喋っているのは見ますが、
サングラスの桜井さんも2人に負けずに喋ります。
ステージトークの魅力に取りつかれたのか、
うける(笑いをとる)ことを目指しているようで、
最近のコンサートでは、必ずコントコーナーがあります。(ドリフか!)
台本は毎回高見沢さんが作り、練習もしっかりやるそうです。
こんなに内容の多いライブなので、アンコールも含めて毎回4時間ほどかかります。
ROCK&コント。とってもお得感満載です。小林おススメです。
吉幾三さんはステージでのお喋りが楽しいので有名です。
漫談のような「うける」お喋りが得意のようです。
演歌のコンサートは第1部がお芝居の事が多いのですが、
お芝居の途中でも、アドリブで一人で漫談を始めます。
笑いに行くのは最適かもしれません。少し下ネタが多いですが。
亡くなった「やしきたかじん」さんも、歌手!ですから、コンサートをやるわけです。
でも、歌う時間よりもお喋りの時間のほうが多かったそうです。
50歳の時の3時間のコンサートで、12曲しか歌っていません。
唄のコーナーが終わると、「アーしんどかった、目茶目茶あがってもうた」
と言って、本業の?しゃべりに入るのです。
でも、それがおもろい!のだそうです。ファンも彼の喋りを聞くのがメインですから。
「さだまさし」さんは、歌の間にトークを(必ず)入れるのが特徴です。
そのトークも、落語のような完成度の高い作品になっています。
ファンにとっては、歌を聞く楽しみと、トークを聞く楽しみがあります。
ステージでリクエストされるようなタイトル付きの有名なネタも多く、
中には20分以上のネタもあって、自ら「オオネタ」と称しています。
さださんのお喋りをもう一度聞きたいというファンのリクエストで、
ステージトークを集めた「噺歌集」というCDが出ています。
(第一集はCD18枚、新作の第二集はCD15枚の大作です、あなどってはいけません)
さださんには落語家のファンが多いのもうなづけます。
一昨年、彼は2日間をセットにしたコンサートツアーをやりました。
初日は「喋るDAY」歌わずに喋り倒すコンサート?(講演会?)
2日目は「唄うDAY」喋らずに唄うだけのコンサート。(普通じゃん)
こんなことを実現させたのは、さだまさししか知りません。
もう彼は歌手ではない道を目指すのか、と思いました。
松山千春さんは、違う意味でお喋りが大好きです。
東京でコンサートを行う事が少ないのですが、その為か
本人は歌うことより、東京のファンに喋って伝えたいことが多いようで、
笑いを交えてはいますが、「政見放送」のようなことになります。
僕が一度見に行ったときは、延々30分ほど原発やTPPについて熱く語っていました。
最後に彼はファンに向けて、とうとう、こう言ったのです。
「歌は帰ってからCDで聞けばいいじゃん?」妙に納得してしまう、小林でありました。