今月は 松任谷由実 さん
2014年11月のニュースレターより
みなさん、11月はお医者さんに云わせると、夏の疲れが一気に出て風邪をひきやすくなる時だそうです。気をつけましょうね。
ニュースレターは相も変わらず、懐かしの芸能界ネタです。
小林の高校時代、荒井由実さん(ユーミン)が颯爽とデビューしました。荒井さんは現役の女子大生でした。深夜放送で「あの日に帰りたい」が毎日のようにかかって、友人がアルバム「ひこうき雲」を買いました。それを借りてカセットテープにダビング。
音の悪いラジカセで繰り返し聞いたものです。それまで流行っていたフォークソングや歌謡曲と全く違うジャンルの音楽に聞こえました。
音楽大学ではなく、多摩美術大学の学生だったり、早くから他のミュージシャンに楽曲を提供したり。才能を感じましたね。作詞の時は「呉田軽穂」(グレタ・ガルボのもじり)というペンネーム。おしゃれですね。バンバンに提供した「いちご白書をもう一度」は、オリコン1位になっています。
その頃の発言で「私の顔はパレットよ」というのがあります。音楽雑誌などにグラビアが出ると、ビックリするくらい極端に濃い化粧をしてました。才能のある人は違うものだ、他人の批判など受け付けない強さがある人なんだろうな、と感心しておりました。
女性ミュージシャンで、ユーミンとそのころ人気を二分していたのが、中島みゆきさんです。週刊誌などでユーミンとライバルだと焚きつけられたみゆきさんは、自分の深夜放送でユーミンを「あの化粧の濃い女」とか呼んでましたね。
ユーミンは22歳で音楽プロデューサーの松任谷正隆さんと結婚します。
その時も、中島みゆきさんは「芸能人なのに、結婚したからって夫の姓を名乗るのは、未婚者に対する(自分に対する?)当てつけだ」と、かなり憤慨していました。
みゆきさんは未だに結婚していないようですが。
ユーミンのアルバム「ひこうき雲」にサポートで参加していた高中正義(ギター)さんと細野晴臣(ベース)さんは、同じくサポートメンバーだった松任谷(キーボード)さんに、「このメンバーの中から誰かが荒井を引き受ける(結婚する)んだろう」と未来を予想したそうです。
正隆さん、稼ぐ嫁さんをもらって、本当に良かったですね。
その後の正隆さんは、外車のカーマニアとして有名になり、いつの間にか自動車評論家になってるし、カーグラフィックTVとか出まくりですから。
結婚後もユーミンは音楽活動を続けます。毎年のように新作を発表しています。
87年の「ダイアモンドダストが消えぬ間に」からアルバム9作連続ミリオンセラーは当時の新記録です。人気が衰えないのもユーミンの特徴ですね。
今までのアルバム総売り上げは国内第2位(1位はB’z)だそうです。ちなみに3位にAKB48が追い上げています。
※追記2022年では、1位 B’z、2位 AKB48、3位 MrChildren
アルバム単独では1位 宇多田ヒカル、2位 B’z 3位 GRAY です。
ユーミンはサザンやドリカム、嵐、あゆに追い越されて、現在8位です。
ユーミンと言えば、ライブステージが大掛かりなのも特徴です。ステージ上でサーカスをやり、本物のゾウが出てきたり、プールを作ってシンクロ美女が踊ったり。
ユーミン自身もワイヤーアクションで空中を飛ぶなど当たり前、花火や噴水が上がり、背景のセットでプロジェクションマッピングが見られるなど、その時々の舞台装置に億単位のお金をかけています。
サーカスを丸ごと呼んだ時のツアー総製作費は120億円だそうです。一度は見る価値がありますね。
松任谷さん家は子供もいないし、ユーミンの実家はお金持ちの呉服屋さんで仕送りの必要もないし、お金の使い道が無いのでしょう。世田谷区の半分はユーミンの土地、という都市伝説もあります。
そんなユーミンも今年で60歳になります。そこで心配になるのがユーミンの声。ライブの最後はいつも高音が出なくなり、絞り出すように歌うとガラガラになります。
それでもアンコールに3度も4度も応じてくれる姿が、観客の心を打ちます。
声帯の様子では、ユーミンの引退も近いかと小林は予想しています。
ライブを見るなら今のうち。