今月は 中島みゆき さん
※ 2014年12月のニュースレターより
師走です。先生は走り、北風は吹き、車は渋滞します。
そして、12月といえば「夜会」です。
中島みゆきさんは、ライフワークのように今年も音楽劇「夜会」を公演します。
「夜会」は、1か月以上のロングラン公演と、チケット代の高さ(2万円)と、それでも毎回ソールドアウトして、チケットが手に入りにくいことで有名です。
みゆきさんはコンサートでも、フォーラムA1週間ぶっ続けとか、凄いことを平気でやります。東京国際フォーラムAは、定員5千名です。どれだけコアなファンがついているんだ!
彼女は若いときからすごい人でした。インディーズでデビューして3年目に「ヤマハ・ポピュラーミュージック・コンテスト」で優勝。楽曲「時代」は世界歌謡祭でもグランプリを獲得します。
その頃ラジオの深夜放送を開始して、あのにぎやかなしゃべり方が完成するのです。楽しいおしゃべりと裏腹な、暗い音楽。私は、最初とっつきにくかったですね。
アルバムタイトルが「生きてもいいですか」
誰かに許可してもらわないと生きられんのかい! と突っ込みたくなります。
失恋の女王と呼ばれた時代です。どんな暗い人だと思うでしょ。
ライバルと言われたユーミンが、みゆきさんを評して「私がせっかく乾かした洗濯物を、またじとーっと湿らせてしまう、小ぬか雨の様な歌を歌う」と言っています。
でもラジオでは、あっけらかんとした明るいおしゃべり。この2面性が中島みゆきさんです。
その頃みゆきさんと噂のあった、北海道足寄のあの人が、みゆきさんの実家に行ったとき、インターホン越しにお母さんに「勝手口に回ってください」と言われて、実家にどんな紹介をされていたんだと思って、それ以来苦手になった、と本人が番組で言ってました。本当に付き合っていたんですね。
心に残る曲が多くて、発表から時間がたってから話題になることが多いのも、みゆきさんの特徴ではないでしょうか。
金八先生シーズン2の、中学校に機動隊が突入するシーンで流れた「世情」
(♪ シュプレヒコールの波通り過ぎてゆく ~ 時の流れを止めて変わらない夢を
見たがる者たちと戦うために)
スローモーション映像に楽曲が乗って、印象的でしたね。
最近ではミスチル桜井くんのカバーから火がついた「糸」
(縦の糸はあなた 横の糸はわたし)ほっこりします。
NHKの朝ドラの主題歌「麦の歌」も、優しい中に芯の通ったみゆき節、いいですね。
偉大なシンガーソングライターとして、いつまでも現役でいてほしい一人です。
あの、ぶりっこが大人になったようなしゃべり方をやめれば、大ファンになるのですが。
それと、「夜会」ですが、私が見に行った時の、休憩時間での隣の母娘の会話
母「2部はちゃんと歌ってくれるんだよね」
娘「演歌歌手のショーじゃないんだから、このままじゃない」芝居が続くという意味。
実は私も1曲くらいはちゃんと歌ってほしかったと思う一人です。
(素人芝居を延々と。。。。)
中島みゆきさん関係者の方、ファンの一部は歌謡ショーを求めていますよ(笑)